会陰ヘルニア
ヘルニアにも、いろいろな種類があります。
臍ヘルニア、鼠径ヘルニア、椎間板ヘルニアなど、他にもいろいろあります。
会陰ヘルニアは肛門の周囲にできるヘルニアで、ほとんどが男の子のわんちゃんに発生します。
肛門はいくつかの筋肉によって支えられ、保持されています。
その筋肉が男性ホルモンの影響で徐々に萎縮し、肛門を支えられず、開いた筋肉の間から
直腸やお腹の中の脂肪、臓器(膀胱、前立腺、小腸など)が脱出してくる状態です。
そうすると、うまくウンチが出来なくなり、排尿が困難となる場合もあります。
一度、発症すると手術以外に治す方法はありません。
しかし、筋肉の萎縮は男性ホルモンの影響でおこるので、早期に去勢すればまず発生しません。
したがって、女の子に発症するのことはほとんどありません。
また、手術後も高い再発率が報告されていますので、まずならないように予防することが肝要といえます。
会陰ヘルニアの例を紹介しますが、血を見るのが苦手な方はご遠慮ください。
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肛門の周囲がお腹の中の脂肪や直腸の逸脱により膨らんでいます。
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皮下脂肪の中に赤いヘルニア嚢(脱出した脂肪や腸を含んだ袋)が見えています。
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ヘルニア嚢を破るとお腹の中の脂肪が飛び出ていました。
飛び出した脂肪を切除し直腸を元の位置に押し込み、開いてしまった筋肉の間を別の筋肉を使ったりして閉じていきます。
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両側とも整復し、術後5日目の様子です。
肛門周囲の膨らみはありません。
手術前はうまく排便できず、少量の便を頻繁にしていましたが、
このころにはつながった長いうんちをスムーズに排泄できるようになりました。
しかし、手術してもそれで終わりではありません。
再発予防のための食事管理や便を軟化させるなどして、排便時に負担のかからないようにします。


