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潜在精巣(陰睾)

8 月 16th, 2010

精巣は、もともとお腹の中で発生・形成されます。そして、生後1か月以内に陰のう内に移動します。

その移動が上手くいかず、精巣が途中で停滞したままの状態になるのが潜在精巣(陰睾)です。

この状態で放っておくと、精巣は通常の10倍程度の確率で腫瘍化するといわれています。

 

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上の写真では、陰茎の右に大きなこぶのようなものがありますが、

これはもともと右後肢の付け根(鼠径部)にあった精巣が腫瘍となり巨大化したものです。

精巣ですが、多くの女性ホルモンを分泌するようになり、

正常なオスのわんちゃんより乳頭が肥大していることが分かります。

 

しかし、もっと怖いのが骨髄にダメージを与えるということです。

骨髄の障害とは ①赤血球減少(貧血)、②白血球減少(免疫の低下)、③血小板減少(出血) 

のいずれかまたは全てです。

 

いずれも、生命の維持には欠かせないもので、どれか一つがなくても、死に至ります。

また、骨髄に障害が出た時点で手術をしても、回復する可能性は低いです。

一度、障害を受けてしまうと簡単にもとには戻りません。

つまり、症状が出たときにはもう遅いと言わざるを得ません。

 

予防のためには、生後6か月ごろに陰のう内に確実に精巣が2つ触れるかどうか確認し、

なければ、どこに精巣があるのか診断し、摘出を行うことです。

特にチワワに好発し、その他小型犬に多く発生します。

 

生後、何年も経つにも関わらず、精巣が陰嚢内に一つしかないことに気づいていない飼い主さんも

多くいますので、注意してください。

腫瘍化する前なら、去勢により予防できる病気です。

精巣腫瘍による骨髄障害は治療法がなく、致命的となります。

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